『日々糧通信2』


2014年に制作した『日々糧通信』の第二弾を、2月12日のCOMITIA119にて発行予定です。
テーマは変わらず、食べ物、食事まわりのこと。
スペシャルなゲスト陣によるまんが、写真、エッセイに加え、しわしわまんが、ペイント、レシピも多数掲載。
いろいろな味わいがギュッと一挙に詰まった本になりました。
是非、一目見てみてください。
五番街マックのスペースはZ31aです。
よろしくお願いします。


ゲスト&内容紹介


◯嘉江 まんが『マルカンデパート展望食堂』
旅行先での食事。どれにしようか、これにしようか、あれこれ計画を立てる楽しみ。
そんな心躍るシーンで、嘉江節が炸裂。


◯百頭たけし 写真
シンプルながらも力強いメッセージ。
山を煮、命を燃やして生きていく。


◯フカーツ まんが『軽食コア』
おしゃれブロガーのフカーツがコミックで登場。彼の軽快なフットワークの秘密は、食事にあった?見逃せません。


◯近藤さくら まんが『湯に踊るインゲン豆』
忙しく働いて、それでも忘れちゃいけないごはん。食事は祈りであり、救済ともなる。
画家、イラストレーターとして活動する近藤さくらさん。今回まんがに初挑戦です。


◯沖真秀 まんが『寿司TUNE』
イラストレーターとして活躍する沖真秀さんに、まんがを描いてもらいました。各方面からお叱りを受けそうなスリリングなストーリー!バイオレンス!染み出すユーモア!2017年は、ここから始まる!


◯まど まんが『ハッパ 〜俺たちの血は緑色』
東京都のとある島出身であるまどくん。一般人は見ることの出来ない、あの”葉っぱ”の加工工場実録ルポを、ドキュメンタリータッチでまんが化してくれました。必見です。


◯福士千裕 まんが『YAKINめし』
腹が減っては戦は出来ぬ。腹が減っては夜勤も出来ぬ。
おなじみ蚊にこと福士千裕。今回はひと味違うぞ!


◯フキン イラスト&エッセイ『仕方がなかった』
食事はしあわせである一方、かなしみ、つらしみがつきものです。これを読むあなたにも、きっと似たような記憶があるかもしれません。
マルチに活動するフキンさんからは、2本のショートエッセイを提供していただきました。


☆彡Spcial Thanks☆彡

FUJI NOBUYUKI
and
INJURED BOY


みんな忙しい中、本当にありがとう!

「GOUFFRE」

フランスのAlexisさんとSammyさんが作っている雑誌LAGONの最新号「GOUFFRE」に、しわしわの絵が掲載されています。
http://revuelagon.com/

大阪のナイスショップスーに数冊入荷されるみたいなので、機会があれば見てみてください。
紙や印刷が凝っていて、分厚くて、とてもかっこいい本です。

 

不穏な世界情勢が続くなか、元号が変わったりオリンピックがあったりって落ち着かない未来が予定されてて。
でも現実感がないというか他人事というか、そもそも現実感があったことなんてあっただろうか。
なぜか20年も前の世紀末の、どうやっても子どもで情けなくてさみしい気分がよみがえってくる。
ノストラダムスと世界の終わり。

息切れして湯気のような体で歩いてダイソーに綿を買いに行く。
綿130グラム、薄緑色のハンドタオル3枚。お菓子屋でコアラのマーチいちご味一箱とコンニャクバタケのパイナップル味ふた袋。中華料理屋に寄ったら金髪碧眼の背の高い外国人が背中を丸め、ずるずると音を立ててサンマー麺を食べていた。テーブルには焼きギョウザも乗っている。サンマー麺と半チャーハン900円。
テレビではタクシー運転手の恐怖体験再現映像が流れている。暗い画面に運転手の汗をかいた顔面が光る。結末を見る前に食べ終わり店を出たので、おもたいバッグの中身は果たしてなんだったのかわからないままだ。
スーパーの入り口付近に出された古書市のワゴンを物色していると、Tシャツの胸のところに5ミリ程のカメムシがとまって、困った。『地獄』というタイトルの本が気になったけど買わなかった。道ばたの街路樹に紛れてモロモロに崩れた発泡スチロールが散乱している。数年前の真夏を少し思い出す。
ファミマでフルーツミックスジュース、牛乳、くるみパン、ココナッツミルクのアイスを買う。くじを引いたらポカリスエットの2リットルボトルが当たり思わず声が出た。中学生くらいの男児がレシート入れにおつりをこぼしてしまい、必死に掬っていた。ポカリが重い。
コアラのマーチは絵柄をあまり見ずにすべて食べてしまった。