風の強い日に、キリンジを流しながら洗濯物を干した。
ベランダに出ると水分を含んでむわっとした風を顔に浴びた。
湿気で少ししっとりした布団に横になって、ベランダへのガラス戸が風にガタガタと揺らされている音を聞きながら買ったばかりの「リバーズ・エッジ」を明かりも点けずに読んだ。
薄暗くなった部屋でいつの間にかうとうとしていると雨の気配で目が覚めた。強風がものすごい勢いで厚い雲を押し流してきたようだ。
私はいそいで洗濯物を取り込んだ。
また季節が変わったね。


じっと
して
いられ
ない